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権力監視
先の「郵政選挙」に次いで今夏の参議院選挙では、またまたわが国の民度のレベルが示されたように思う。
マスコミが狙い撃ちしたかのように、次から次へと安部内閣四人目の閣僚交代を演じて見せた。
「なんとか還元水」で自殺に追い込まれた前農相の後についた40代の若き政治家を、同じようなネタで追い込んだのである。いかにも二代目的で線が細い彼を毎日のように追いかけ、顔に絆創膏を張った映像をこれでもかと繰り返す。
彼が何のために追いかけられたかもよくわからないまま、「きっとなにか悪いことをしたに違いない」と思わせる。
二代続けてこのような政治家が咎められずに国会議員としてなぜいられるのかを問うことなく、彼らを個人攻撃するマスメディアの質の低さを嘆きたくなる。
これはまるで医療過誤の報道で、医者が意図的にそのミスを犯したかのごとく報道する姿勢となんら変わらない。これでもかこれでもかと連日頭を下げる白衣姿の医者の映像を見せる。そうすることで「医者は悪者」というイメージを作り上げある。
なぜその過誤を防ぐことができなかったのかを示すことが、つぎの過誤を防ぐ最大の治療法であることが明白なのに、個人攻撃をしかけるのである。いつからメディアはこんなに力を持つことになったのだ。
あの「松本サリン事件」のメディアの反省は全く生かされていない。
一ヶ月ほど前の朝日新聞一面に、主筆となった船橋洋一が「ジャーナリズム精神とはなにか」と問うている。彼の答えは「権力監視と正確な報道」である。これほど皮肉なコラムはないと思う。
今やメディアが最大の権力者であることは明白であり、その質は残念ながら民度のレベルと比例している。連日のワイドショー的報道にうんざりしている国民は多いはずである。
彼はそのことを知っているからこそ、このような恥も外聞もない論説を一面に掲載しなければならなかったと考えれば納得がいく。
節度のない番組を垂れ流すテレビ局や新聞はもういらないと思うのはボクだけだろうか。
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